ようこそウクライナへ!
◇ウクライナ◇
ウクライナは東欧に位置する国です。ベラルーシ、ロシア、モルドバ、ポーランド、ハンガリー、スロバキア、ルーマニアに国境を接しており、南は黒海に接しています。
ウクライナには24の行政地域があり、クリミア自治共和国と2つの地方自治体があります。首都はキエフで、264万5000人が住んでいます。
ウクライナには大小含めて70以上の川がありますが、最も代表的なものはドニプロ川です。ドニプロ川はヨーロッパの中でも三番目に長い川で、川岸には多くの工業地帯を構えています。
ウクライナの国土の95%が平原であり、5%が山岳地帯です。国内最大の山脈であるカルパチア山脈の長さは270キロ以上にもおよび、最も高い頂は2061メートルです。そのほか、海や川の広がる美しい風景、緑のカーペットが広がる牧草地や丘、深い緑の森に包まれた山々など、ウクライナは美しい風景を数多くもっています。
ウクライナでは、通常温和な大陸性の気候を楽しめますが、南に位置するクリミアだけは亜熱帯地域です。冬1月の平均気温は東北地方で-7度、クリミアで4度ほどですが、夏の6月には西ウクライナで19度、クリミアで24度ほどになります。年間降水量は300ミリから600ミリくらいですが、地方によって差があります。
◇首都キエフ◇
ウクライナの首都はキエフです。キエフはヨーロッパの中でも最も大きい街の一つであり、人口は264万5000人、街の大きさは700平方キロにおよびます。絵に描かれたようなドニプロ川がゆうゆうと流れ、そのそばに国の主要な道路、多国籍企業の鉄道、高速道路、空路が走ります。キエフには国内線用、国際線用の2つの空港があります。近くには大きな鉄道が交差しており、水路として使われるドニプロ川の港もあります。キエフからノン・ストップで地中海沿岸、大西洋へ続く“川から海”への船旅を楽しむことができます。この街の交通手段としては他にメトロ(地下鉄)、バス、トロリーバス、ケーブルカー、タクシーがあります。
ウクライナを形成する大きな枝的役割を果たしているキエフの街は、古代時代に深く根をおろす歴史をもっています。古くから伝わる伝説によれば、5世紀の終わりにキー、シチェフ、ホリフという3兄弟とルービッドという1姉妹がドニプロ川沿岸に住むようになり、後にこの彼らの街を兄のキーの名前にちなんでキエフと名づけたといわれています。
キエフは“ロシアの街々の母”といわれ、“スラブ民族に約束された土地であり、彼らのエルサレムであり、ドニプロ川は彼らのヨルダン川である“といわれています。
988年にウラジミール大公がキリスト教を導入し、それを国教としたのもキエフです。
古代のキエフの街は、きわめて貴重なフレスコ画やモザイク画を生み出し、博物館や遺跡などの財産を今日に残してくれました。記念建造物のつらなるキエフ・ペチェルスカ修道院は1501年に見出され、キリスト教正教会の聖地、メッカといわれています。また11世紀の宝といえばヤロスラブ王子によって見出された聖ソフィア大聖堂であり、黄金の門はその時代の最も注目すべき建築物です。聖アンドレイ教会は18世紀の世界的美をもつ非常に美しいデザインの建築物だといわれています。
またキエフは緑の街といわれており、ヨーロッパでも森の街といわれるほど、緑の多い都市として有名です。
◇ウクライナの都市◇
ウクライナの主な街は大きな工業地域のあるところが多く、ハリコフ、続いてキエフ、ドニプロペテロフスク、ドネツク、リボブなどがあります。リボブはヨーロッパの中でも最も古く、また独特の美しさをもつ街の1つです。オデッサはこの国でも主要な港をもち、“海岸の真珠”という、かわいらしい名前でよばれることもあります。
陽光ふりそそぐクリミアは、リラックスして休暇を過ごすのにぴったりの健康的リゾートです。ヤルタは海風、薬用のある泥、豊富な緑樹、温暖な気候、そして海があり砂浜に恵まれたこの環境が“奇跡の地”と呼ばれる由縁です。
◇言語◇
ウクライナの国の公式言語はウクライナ語です。しかしソビエト時代、ロシア語を長く使用していたことで、今でも地域によってはまだまだロシア語の使用が盛んです。
◇祝日◇
正月 (1月1日)
クリスマス (1月7日)
国際女性の日 (3月8日)
復活祭 (毎年変動)
勤労感謝の日 (5月1、2日)
勝利の日 (5月9日)
聖三位一体の日 (毎年変動)
憲法制定の日 (6月28日)
独立記念日 (8月24日)
◇食べ物・飲み物◇
ウクライナ料理は、ウクライナの人々の生活習慣、文化と強く結びついています。
最も人気のあるウクライナ料理といえば、やはり“ボルシチ”でしょう。食欲をそそるこのスープには様々な材料が使われます。肉、きのこ、豆などはもちろん、プルーンなどが入っていることもあります。きのこスープ、豆スープ、肉だんごのスープ、ミレー・チャウダーなども人気のある料理です。
肉とご飯が包まれた“ガルービッツ”と呼ばれるロールキャベツ風料理、ジャガイモ、肉、カッテージ・チーズ、そして時にはブルーベリーやさくらんぼなどのフルーツがつめてあることもある“バリニキ”と呼ばれる水ギョーザ風料理もこちらで人気の家庭料理メニューです。“バリニキ”はこちらウクライナのフォーク・ソングの中にその名前が出てくるほどウクライナの代表料理として浸透しています。
ウクライナの人々は乳製品が大好きです。カッテージ・チーズ入りのホットケーキ、“リアザンカ”と呼ばれる発酵牛乳、チーズが包んであるクレープ風料理など、乳製品を使った料理の数は数え切れないほどで、お味もなかなかのもです。
代表的なウクライナ料理の例をいくつかあげましたが、もちろん地域によってその土地独特のレシピや伝統にそった料理があり、その数は多種多様です。
◇時間帯◇
ウクライナ時間はGMT時間より2時間進んでいます(夏は3時間)。キエフが12時のとき、ワルシャワとベルリンは11時、ロンドンは10時、ニューヨークは5時になります。毎年3月の最後の日曜日から夏時間(1時間進める)となり、10月の最後の日曜日からは冬時間(1時間戻る)となります。
◇電圧◇
ウクライナの一般的な電気製品は220ボルト50ヘルツです。ウクライナのコンセントのかたちはヨーロッパの多くの国と同じで、2つの差込み口があります。日本の電気製品をこちらで使用することを希望される場合には、変圧器、アダプターを持参されることをおすすめします。
◇ウクライナの空路事情◇
ウクライナの首都であるキエフの空路は、ヨーロッパ、カナダ、アメリカの多くの主要都市と通じています。ほぼ全ての国際便はキエフの街の中心から約40キロ南西にあるボリスポール国際空港(Boryspil International Airport)に到着します。リボフ空港はリボフの中心街から約8キロ西にあり、ワルシャワ、ウィーン、フランクフルトなどの街に通じています。オデッサ空港は街の中心街から約12キロ南西にあり、ウィーン、モスクワ、ブタペストなどの街と行き来することができます。
◇ウクライナの海路事情◇
黒海、地中海沿岸の街々とヤルタ、オデッサ間は船で行き来することができます。年間を通してHaifa (イスラエル)、Limassol (キプロス)、Piraeus(ギリシャ)、そしてPort Said (エジプト)行きの船が出ています。最も頻繁に出ているルートはオデッサからイースタンブール行きでしょう。ドナウ川を下ってオデッサといくつかの東欧地域を行き来することも可能です。クリミアの東先にあるKerchとロシアの港であるTemryuk、Anapa、Novorossiyskの間にはフェリーが出ています。
◇鉄道事情◇
鉄道を使って、ヨーロッパ7つの国とウクライナ国内の10の街間の行き来が可能です。ビサさえもっていれば国境を越えて他の国との間を出入りすることはまず問題ありません(2005年から日本人は3ヶ月以内の滞在であればウクライナへのビザが免除になっています)。モスクワから主要なウクライナの街へはほとんど毎日汽車が出ています。モスクワからキエフへは15時間、リボフへは28時間です。キエフからベルリンへは26時間、ワルシャワへは16時間、Brestへは10時間で行くことができます。キエフの駅はキエフの中心街から西のはずれにあります。リボフからの汽車はほとんどの東欧の主要な街へ通じています。